VIX投資とはなに?VIX指数の定義からVIXロング・VIXショート・リスク管理について記事まとめ

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VIX指数とは何か?

VIX指数チャート
VIX指数と株式相場は逆相関にある

VIX指数は、暴落の度に注目を集めるため別名恐怖指数とも呼ばれます。

指数の算出は米国の株価指数であるS&P500のオプションを用いて算出されています。

詳しい解説は以下の記事で詳しく解説しています。

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投資家がVIX指数を売買する目的

資家はどのような目的を果たすために市場のボラティリティ指数であるVIX指数をトレードに用いているのでしょうか?

ここからは、VIX指数の性質から指数の動きに応じてVIX指数を活用する方法について解説していきます。

株式の下落ヘッジやポートフォリオのバランス調整

VIX指数は別名恐怖指数とも呼ばれ株式相場が急落、暴落した際に急騰する性質があります。

vix指数とS&P500の相関チャート
vixとS&P500の相関図。カーソルの動きからも見事に逆に動いていると分かる。引用:CBOE

つまり、沢山の株を保有している場合、VIX指数をロングすることによって下落時に発生する損失をヘッジすることができます。

一方で指数が急騰している時にボラティリティを売って相場が平穏化する過程で利益がでるvixショートをするという投資家も存在します。

投機的戦略としてショートする

2018年2月に発生したVIXショックでは、VIXロングに投機的ポジションを作っていたアメリカのヘッジファンドが自己資金20万ドルで1,750ドルの利益を上げた事が話題となっていました。

2017年の相場に残る低ボラティリティ相場だったこともあり、VIX指数をロングする戦略を否定的に見る投資家が大多数でした。

そして、2018年の2月にVIXショックが発生してしまいました。VIX指数のインバース型ETFには償還を迎えた商品もあり、一夜にして資産の大半を失ってしまった投資家も存在した様です。

また、同様にVIX指数をショートするETNやETFを売買する個人投資家も多数存在しています。

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VIX指数を動かす要因

VIX指数を動かす要因には、様々なリスクが存在しています。

政治リスク

政治リスクの例

米国や欧州諸国(EU)の大統領選挙や中間選挙・EU離脱に向けた国民投票などが代表的な政治リスクであるとされています。

政治的なリスクは、あらかじめ日程が決まっておりイベントに向けてVIX指数が上昇し、リスクイベントを迎えた後には株価が大きく動く可能性がとても高いです。

イベントの結果が好材料もしくは大方の予想通りであれば株価は上昇する可能性が高いです。

イベント通過後の値動きの傾向

❶イベントを前にしてVIX指数は上昇する

❷イベントが想定どおりに通過する→VIX指数は下落する。

イベントが想定を外れる→ VIX指数は上昇する。

❸イベントが外れた場合も時間が経つに連れて指数の動きは落ち着いて下落する。

VIX指数と株式市場は逆相関関係にあるので株価が上昇した場合においては、VIX指数は急落する可能性が高いと判断することが出来ます。

地政学的リスク

地政学的リスクの例

北朝鮮による弾道ミサイル発射・中東諸国による戦争・イスラム諸国の過激派によるテロ活動

地政学的リスクが発生するとVIX指数は急上昇する傾向がありますが、指数の平穏化は基本的には早くVIX指数をショートする事で利益をあげられる可能性は高いです。

自然災害リスク

自然災害によるリスクの例

自然災害によるリスクの例としては、大地震・台風、大型ハリケーンなどが代表的だとされています。

自然災害が発生するとVIX指数は上昇する傾向がありますが、地政学的リスクと同様に指数の上昇は一時的な影響に留まる事が多くVIX指数をショートする事で利益になる可能性が高くなります。

経済リスク

経済リスクの例

リーマンショック・チャイナショック・米中貿易摩擦などが経済リスクにあたります。

経済リスクは、世界的な景気の減速であり実体経済が縮小方向に進んでいると考えることが出来ます。

つまり、企業の業績は悪化する事が予想され、株価も下落方向に進む可能性が高いと判断出来ます。

よって、経済リスクが顕在化してきた時にはVIX指数は中長期に渡って高止まりする可能性がある為、普段以上のリスクや資金管理の意識が必要とされます。

VIXショック

VIXショックのメカニズム

2018年に発生したVIXショックには明確な原因があったのかは分かりません。

一般的には、アルゴリズム・超高速取引による株売りとそれに伴うVIX指数急騰が原因であったと言われています。

VIXショック発生のメカニズム
  • ラベル
    株価が暴落

    ヘッジファンドが株価暴落のヘッジとしてVIX指数の先物やオプションをロングする。

    リスクパリティ戦略を取っているヘッジファンドがポートフォリオの株式比率を下げる為に株式を叩き売る。

  • ラベル
    VIX指数が急上昇する

    VIX指数が急上昇する事でVIX指数をインバースする(ショート)金融派生商品に投資していた投資家の強制ロスカットが(ショートカバー)が発生する。

  • ラベル
    アルゴリズム・超高速取引が発動

    ショートカバーによって更にVIX指数が上昇する。

    ヘッジファンドのアルゴリズムによって機械的な株売り・VIX指数上昇のループが発生。

  • ラベル
    一晩でVIX指数が16から38に

    一晩でVIX指数が、最低が16から38に上昇するという考えられない事態が発生

    VIX指数をショートするETFやETNにはレバレッジが掛かっていて償還を迎えたものがあった。

    日本では、野村証券のVIX関連ETNであった2049が償還された。

VIXショック発生のメカニズムは大まかな流れとしては以上の様なイメージです。

VIXショートは本来株式の下落ヘッジとして用いられていましたが、2017年は記録に残る低ボラティリティ相場であり、VIX指数をショートしていれば放置していても儲かる状況が続いていた事から株式を持っていない投資家も皆VIXショートをしていた事が背景にあったとも言われています。

詳しい解説は以下の記事でまとめています。

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VIX指数を売買する時間軸

VIX指数は、冒頭でも触れた通り株式のヘッジにも使われますし、指数が急騰したときにリスクを取って投機的な側面からVIX指数をショートする戦略を取る投資も存在します。

ここからは、VIX指数を取引する長期・中期・短期と3つの時間軸毎の戦略について解説していきたいと思います。

VIX指数で短期投資

VIX指数の短期売買に取り組むのであれば、投機的側面が極めて強くなります。

買いポジション

VIX指数の買いポジションで利益を出そうと考えるのであれば、VIX指数が長期的に低い水準が続いている。

テクニカル的な節目であることや相場の下落を予測させるシグナル(ヒンデンブルグオーメンやスキュー指数の上昇)が発せられている事などが前提となります。

VIX指数に派生する金融商品は、長期的には減価する仕組みになっています。

詳しい解説は省きますが、ポジションの保有にコストがかかる為当初の想定から外れた場合は決済する事が求められます。

売りポジション

VIX指数の売りポジションで短期的に利益を上げる為には、株価が暴落したり地政学的リスクなどが発生した際に急騰したVIX指数を売る必要があります。

VIX指数を売る際には資金管理とリスクの管理の両立が求められます。VIX指数は、リーマンショックが発生した際には89を記録しています。

よって、普段10〜20以下で推移することの多いVIX指数が20〜30まで急騰したときに売り建てる戦略がオーソドックスです。

売り建てる枚数が増えれば増えるほど許容できるレンジが狭くなるので証拠金は常に余裕を持たせて指数が上昇する度に売り枚数を増やす、もしくは損切りで枚数を減らして更に上昇した値で売りなおすなどの対応が求められます。

証拠金管理が上手くいかなった時には強制ロスカットがかかる事や取引が米国市場基準である為、時差の関係から日本では深夜から明け方に当たることなどがデメリットになります。

取引はGMOクリック証券の米国VI

VIX指数を直接取引しようとすると米国内に証券口座が必要ですし、証拠金も何百万円単位で必要となります。

しかし、心配する必要はありません。日本でも、GMOクリック証券のCFD市場では米国VIという銘柄でVIX指数をほぼ24時間取引することが可能です。

詳細は以下の記事で解説しています。

VIX指数で中期投資

中期的な視点でVIX指数に取り組むのであれば、売りポジションで仕掛けるのが現実的です。

売りポジションは、短期売買と同様にVIX指数が上昇する局面(リスクイベント)でポジションを建てる必要があります。

中期的な視点でVIX指数を取引する場合は、ポジションと資金の拘束期間が長くなる事に注意しなければなりません。

ただし、言いかえれば短期売買ほどの厳密な資金管理やリスク管理を求められないという点から私としては中期売買をメインに据えて投資するのが良いのでは無いかと推察しています。

取引は米国VIブルETFが適切

中期的な視点で取引するのであればGMOクリック証券の米国VIブルETFがオススメです。(上記のチャートは米国VIブルETFのチャートです。)

米国VIブルのチャートを見て頂くと長期的には右肩下がりで、時折上昇する局面があることを確認出来ます。

つまり、この様に上昇する場面で売りポジションを建てて相場に買い戻す事が米国VIブルETFを取引する上でのコツとなります。

VIX指数で長期投資

VIX指数を用いた投資でも長期売買は可能です。戦術としては、VIX指数をインバースするETFかETNに買いポジションを取る事で実現できます。

しかし、VIXインバース型のETFやETNへの投資は、短期・中期以上に利益が上がるまで時間を要する投資となります。

また、VIX指数に連動したETFやETNで利益を上げるには、株式相場が大きく下落する場面が何度も発生しない事やリーマンショックやVIXショックなど通常の相場の調整とは違うテールリスクに遭遇しない事がポイントとしてあげられます。

取引はGMOクリック証券の米国VIベアETFが最適

長期的にVIX指数に投資して利益をあげようと考えるのであれば、GMOクリック証券の米国VIベアETFへの投資が最適です。

チャートは基本的に右肩上がりであり一部では宝くじ銘柄とも呼ばれ密かに人気があります。

投資としては、単純明快で価格が低い時にポジションを作り後は相場が大荒れせず値上がりを待つという気長な投資になります。

詳しく内容については以下の記事で解説しています。

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VIX投資で気にするべき指標

VIX指数は、株式市場と密接な関係があります。

よって、アメリカ市場の株価暴落サインであるヒンデンブル・オーメンやテールリスクの発生を図る上で有効とされるスキュー指数・CNNが算出しているFear&Greed指数などを監視するのがオススメです。

気になる方は是非以下の記事を覗いてみて下さいね。

VIX指数とどう向き合うべきか?

VIX指数は、株価指数や為替などとは違いある一定の値動きを繰り返す特徴があります。

投資の世界では、ランダムな動きから値動きの規則性が読めると考えられる場面を見つけ出して資金を投じて利益をあげる事が求められます。

VIX指数は、数ある相場の中でも規則性という観点で見れば比較的変動が読みやすい指数であると考えられます。

だからと言って簡単に儲かる訳ではありませんが、適切な距離とリスクを守れば資金の利回りを助けてくれる存在であると個人的には考えています。

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