こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
今回は、投資家達が相場にどういった感情を持っているのか判断する指標である「Fear & Gear」について詳しく調べてみました。
Fear & Greed 指数とは?
Fear=”恐怖” Greed=”欲望”
Fear& Greed指数(index)はその単語から分かる様に市場参加者たちがマーケットに抱いている”恐怖”と”欲望”を数値化した指数です。
同じ様に市場心理を数値化した指標として有名なのがVIX指数(=別名 恐怖指数)です。
しかし、VIX指数は投資家達の先行きに希望を持ちつつあるのか、逆にさらなる下落に恐怖を抱いているのか指数から読み取る事は困難です。
Fear & Gear 指数では恐怖と欲望が数値化される
先述の通り 指数はVIX指数と似たような指数に感じられますが、Fear & Gear 指数は、
- 欲望と恐怖の割合が数値化されバロメーターで表される
- バロメーターから相場の騰落の状況(買われすぎ、売られすぎ)
を判断する事ができます。
Fear & Greed 指数はどの様に算出されるのか?
Fear & Greed指数は、CNN Moneyが算出し、公表している指標となります。
- 株価モメンタム:S&P500と125日移動平均の乖離率
- 株価の強さ:NY証券取引所で過去52週間に最高値・最安値を更新した銘柄数
- 株価の幅:上昇している銘柄数と下落している銘柄数の差
- プット&コールオプション:プットオプションとコールオプションの取引量の割合
- ジャンク債の需要:投資適格債とジャンク債の利回りの差
- 市場のボラティリティー:VIX指数の数値
- セーフヘブン需要:株式と債券のリターンの差
CNNは、この7つの指標がマーケットを動かす感情(投資家心理)だと定義しています。
Fear & Greed指数は、1〜100までの数値で表現されます。
0〜50 投資家心理は 恐怖寄り
50 投資家心理は 中立
50〜100 投資家心理は 欲望寄り
この記事を書いた(2018年11月4日)は、ナスダックやNYダウの相次ぐ下落や米国の中間選挙を間近に控え投資家心理はかなり恐怖寄りに傾いている様子を読み取る事ができます。
VIX指数投資への活用
Fear & Greed指数をVIX投資に活かそうと考える場合は、
相場が恐怖を抱いている状況下でVIX指数のショートポジションを強くして、逆に欲望の度合いが高い状況ではロングポジションを少しずつ仕込んで行くという使い方
が出来ると考えられます。
チャートから分析すると、
指数が30以下となっている、2月のVIXショック・10月の急落局面ではロングポジションの全決済と余力を残しつつショートポジションの積み増し、指数が60〜80に近づく様な局面では、ショートポジションの決済とロングポジションの構築という売買戦略が良いのではないかと考えています。
この他にも、スキュー指数やヒンデンブルグオーメンなどの暴落シグナルを並行的に確認する事でより相場の状況を的確に捉えられるのではないかと考えています。
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