【出光興産】出光・昭和シェル石油が経営統合!今後はどうなるのか調べてみた

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こんにちは、こんばんは。

昨日、出光と昭和シェル石油が合併するニュースがありましたので、今後の投資知識を身につける為に石油業界の再編(今回の経営統合)について調べてみました。

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石油業界の現状

日本国内では、クリーンエネルギーの普及で石油需要は減少傾向にあります。昨年には、石油元売大手のJXホールディングスと東燃ゼネラル石油が合併を発表し、新しくJXTGホールディングスが誕生していました。

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出光と昭和シェル石油

上記の様に、JXホールディングスと東燃ゼネラル石油の合併を受けて石油業界では、生き残りをかけて経営統合が模索されていました。
出光は、1911年に福岡県北九州市で創業、昭和シェル石油は、1985年創業の石油元売り会社です。

何故経営統合が遅れた?

出光と昭和シェル石油の経営統合の会合は3年前に始まっていた話でした。経営統合が遅れた理由としては出光と創業家の間で統合についての意見の相違があったからです。
2017年には、創業家の持ち株比率低下を狙った公募増資が実施され出光の経営陣と創業家の間の溝は深いとみられていました。
創業家が合併に断固として反対していたのは「 ” 経営理念や企業風土が守られない ” 」という理由でした。

経営統合と合併の違い
経営統合は、A社とB社の間で持株会社を作り、その持株会社がA社及びB社の株を全て保有するという形が一般的です。しかし今回は、出光と昭和シェル石油の間で株式交換を行い昭和シェル石油を出光の完全子会社にすることで決着しました。
合併はA社とB社が完全に同一法人化し一つの会社法人となる方法です。
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出光の経営方針

創業家がどうしても守りたかった経営理念とはどんなものなのでしょうか見てみましょう。

経営理念

当社グループの経営理念は、以下の「経営の原点」「経営方針」「行動指針」で表しています。
「経営の原点」に掲げた『人間尊重』の考え方のもと、「経営方針」に示したステークホルダーとの約束を果たしていくことで持続可能な社会の実現に貢献します。また、社員はそれを実現するために、「行動指針」にのっとり自分の役割を果します。

経営方針

新しい価値の創出と提供(お客様への約束)
お客様に安心・活力・満足を感じていただける商品・技術・サービスを提案、提供します。そして、新しい価値の創出に努めます。

社会への貢献(環境・社会への約束)
安全を基盤とし、自然環境の維持・向上に努めます。そして、地域・文化・社会に貢献します。

確かな成果の還元(株主への約束)
企業としての社会的責任を果たし、健全で持続的な成長を図ります。そして、株主に確かな成果の還元に努めます。

パートナーとの協働(ビジネスパートナーへの約束)
販売店はじめ、共に事業に携わっている方々とお互いに協力し、お客様の安心・活力・満足を実現します。そして、成果と成功の共有を目指します。

自己成長・自己実現の追求(社員への約束)
社員一人ひとりが、自己成長と自己実現を追求することができる環境をつくります。そして、各人が尊重される人間となるべく努力します。

行動指針

顧客第一
どうすればお客様に満足していただけるのかを考え、行動する。

倫理観
高い倫理観を持ち、誠実・公正に行動する。

チャレンジ
柔軟な視点と発想で創意工夫し、スピードをもって革新に挑戦する。

一致協働
論議を尽くし、その結論に対しては一致協力して取り組む。

自己完結
任された仕事は、自らの責任と誇りにおいてやり遂げる。

自由闊達・人を育てる
自由闊達で、互いに成長し合う風土をつくる。

地域との融和
地域の一員として、地域の発展に貢献する。

出光興産HPより

顧客や株主の為に働くことが自分たちの利益につながるという考え方のようです。
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統合新会社の規模は?

JXTGホールディングス

[browser-shot url=”https://www.hd.jxtg-group.co.jp/ir/highlight/earning/” width=”600″ height=”450″]引用元:JXTGホールディングス損益計算書項目より

JXTGホールディングスの直近通期決算の売上規模は約10兆円規模でした。

出光と昭和シェル石油の新会社予測

出光

[browser-shot url=”http://www.idemitsu.co.jp/ir/highlight/highlight_1.html” width=”600″ height=”450″]引用元:出光興産業績ハイライトより

出光の直近決算の売上規模は、3.7兆円でした。

昭和シェル石油

[browser-shot url=”http://www.showa-shell.co.jp/ir/financial/highlight.html” width=”600″ height=”450″]引用元:昭和シェル石油ハイライトより

昭和シェル石油の直近決算の売上規模は、約2兆円でした。よって、出光と昭和シェル石油の新会社の売上は約6兆円弱になると予測できます。業界最大手はJXTGホールディングスのままとなります。経営統合で1+1=2以上の結果となることが求められることになりそうです。j
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昭和シェルの今後

この経営統合を受けて昭和シェル石油は、2019年3月29日をもって上場廃止となり、同年4月より出光興産の完全子会社となります。

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村上ファンド(村上世彰)の説得

今回の、経営統合にはかつて世間を賑わせていた旧村上ファンドの村上世彰氏が創業家と出光の仲介役として両者の間を取り持っていました。

村上氏は、経済産業省の官僚時代に石油業界に関わりを持っていた時期があり石油元売業者の乱立は業界にとって悪影響がある(転売等)と考えていた経緯があり、今回の件について面談や電話によるやりとりを経て今回の経営統合のキーマンとして活躍していた様です。

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新会社(出光興産)の経営はどうなるのか?

今回の経営統合は双方の株式交換にて行われる予定です。形式上は、対等な関係ですが昭和シェル石油は、完全子会社化されます。ビジネスネームは「出光昭和シェル」で呼称される事が決まっています。

新会社の出光興産の経営陣は、出光及び昭和シェルの現経営陣に加えて出光の創業家から2人の役員が選出される形で決着しました。(出光側6名、昭和シェル側4名)売上規模でも経営陣のパワーバランスを考えても旧出光側の経営陣が主体となって新会社を経営していくことになりそうです。

2018年10月16日新聞報道

経営統合後の新会社では、出光興産現社長の木藤氏が新会社の社長に就任して、昭和シェルの亀岡社長が代表権付きの副会長に就任することが発表されました。
また、創業家から出光昭介名誉会長の長男である正和氏が非常勤取締役・弁護士の久保原和也氏が社外取締役に就任すると発表がありました。
文書引用:朝日新聞デジタルより
内容としては、経営統合の発表当時から報道されていた様に常勤取締役の数は半々で、H非常勤取締役として2名が加わることにより出光側の経営陣が主体的に経営に関わって行くと考えられます。
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最後に出光の歴史をもっと知りたいという方に

最後になりますが、出光の創業者である出光佐三氏をご存知でしょうか?

戦後の日本にあって、満州に乗り込み潤滑油の納入の経路を確保する、イギリスと国交を断絶したイランに英国艦隊が待ち受けているにも関わらず船を出したなど数々の逸話が残っている戦後の偉人です。

今の日本人には無い反骨心や国家を愛する心というものの素晴らしさを思い出させてくれる書籍です。

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