こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
今回は、株式投資に取り組んでいる方に向けた記事となります。
株式市場では、大塚家具の決算が発表されヤマダ電機との提携が話題となると同時に既存店売り上げの減少や経常利益がマイナスである事が話題となっています。
今回は、赤字決算が進み事業運営が危ぶまれつつある大塚家具の状況をキャッシュフロー計算から読み解いていきたいと思います。
株式投資と財務諸表(決算短信)
キャッシュフロー計算書は、営業CF・投資CF・財務CFの3つで構成される
キャッシュフロー計算書は、営業キャッシュフロー・投資キャッシュフロー・財務キャッシュフローの3つから構成されています。
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営業活動によるキャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは、その言葉通り事業を通じてお金を稼ぎそれを維持出来ているのか確認出来る項目になります。
営業活動によるキャッシュフローがマイナスという状況は基本的にあまり望ましい傾向ではありません。それは、事業活動を通じての利益が上手く現金化されていないからです。
利益は、売上金額から仕入金額を差し引きする事で求める事が可能です。
企業の仕入(買掛金)や売上金(売掛金)の回収は、現金ではなく支払手形やファクタリング(電子債権)という方法で回収される事が多いです。
手形やファクタリングは売上が確定してから入金されるまでに3〜6ヶ月程度かかるのが一般的です。
大塚家具の様な家具の販売会社では、商品は店頭に並べる物に加えて在庫を抱える必要があります。
よって、基本的には売れない余剰在庫を出来るだけ少なくして高単価の商品を多く売る事が出来なければ営業キャッシュフローの改善は難しいと考える事が出来ます。
投資活動によるキャッシュフロー
投資活動によるキャッシュフローは、企業が事業活動をする上で必要な施設や設備への投資が該当します。
大塚家具の場合は、店舗を構えてそこに家具を配置お客さんに物を買ってもらう事で利益を上げる小売業です。
よって、出店先のビルテナントの賃貸料や本社機能を維持する為に導入しているIT機器やPC環境へ現金を使っている事が予想されます。
フリーキャッシュフローがマイナスなのは危険
財務活動のキャッシュフロー
財務活動によるキャッシュフローは、営業活動や投資を行う上でどの様にして現金を確保しているのかを捉える事のできる項目となります。
財務活動によるキャッシュフローは、銀行からの借入金(融資)や株式発行による資金調達方法でどれくらいの現金を集めたのかが分かる項目となります。
財務体質が健全であればプラスになる事が多い項目です。
大塚家具は、かつて無借金経営が売りであった為、2017年12月期までは、マイナスの財務キャッシュフローでした。
しかし、2019年2月15日に発表された最新の決算短信ではついにプラスの財務キャッシュフローに転じいよいよ追い詰められつつある状況である事が伺えます。
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