こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
2020年3月の相場はコロナショックの影響がありあらゆる相場で激しい下落と上昇というボラティリティの大きい歴史的な場面が多く見受けられます。
金や株式や債券はもちろんのこととして、個人投資家にも人気のある原油市場も例外とはならず激しい暴落に見舞われています。
ただ、原油は現物資産であるため株式が倒産した時に様に完全に価値が0になる訳ではありません。
という事で現在の原油水準から買いポジションを持つべきタイミングなのか?気をつけるべき事は何なのか?という2点についてまとめて見ました。
コロナショックで原油価格が暴落
2020年の原油価格はかなり激しいボラティリティがある相場環境になっています。
年初には、イランの軍事指導者が米軍の空爆によって死亡し戦争が勃発するのでは?という思惑から原油価格が急騰する場面から始まりました。
ただその後は、右肩下がりのチャートを描き続けていました。
原油価格の下落を止める為に産油国の団体であるOPECは減産合意を進めていました。
ただ各国の思惑の調整が上手く行かず、痺れを切らしたサウジアラビアの増産・コロナショックによるあらゆる資源相場の下落によって年初に60ドルあった原油は3月末現在20ドル付近で推移しており年初から3分の1付近まで暴落している状況にあります。
原油価格は上昇するのか?
相場のレートだけを考えれば原油の底値は近いと多くの投資家が考えている様です。
ただ、コロナショックにより経済活動の停滞・マイナス成長が起きる可能性は限りなく高い展開が予想されます。
各国政府は現金を国民に給付する政策を立案し実行する事で何とか景気後退や失業者が大量に出る事態を防ごうとあらゆる手立てを行なっています。
ただし、現時点で言える事は原油の在庫は過剰にあって消費に対するマインドが低い状態で原油相場がV字で持ち直すのは難しいのではないか?と個人的には考えています。
2020年5月限の原油先物価格は20年ぶり安値に到達
原油スポットは一時14.5ドルまで急落し、約21年ぶり安値を更新しました。
この結果、これまで下値目処とされていた
①2001年11月安値16.71ドルを割り込み、今後は、
②1998年11月安値の10.82ドル、
③1986年4月安値の9.75ドルあたりが視野に入ります。 pic.twitter.com/th1REtzWaY— CoinCollege∛-暗号資産メディア (@CoinCollegeTK) April 20, 2020
2020年4月20日には、ついに21年ぶり安値の15ドル割れを記録しました。
正直なところどこまで安値が進むのか想像が付かない水準に近づきつつあります。
[Morning call from NY①]原油の下落(及び期近・期先のスプレッド拡大について)は、以下記事にある米国最大の原油ETF(USO)のロールが効いているのではとのこと。また、先物の受渡場所であるクッシングの保管庫が不足していることも要因。https://t.co/yQC9Awn9fW
— ヘッジファンド@NY Big Daddy (@BigDadd63045865) April 20, 2020
原因としては、代表的な原油ETFであるUSOの先物の乗り換えと生産した原油の保管庫が不足してコストが高騰しているということが背景にあると考えられています。
原油の上昇にかけて投資をする
原油の価格が長期的に見れば回復するというのは間違いではないと思います。
そうなれば問題となるのはどんな金融商品を使っていつ投資するのか?
という点がポイントになります。
ここからは、原油に投資する際に気を付けるべきこと・そして私が実践を考えている投資市場を紹介したいと思います。
原油版の恐怖指数は高水準=更なる下離れの可能性も
OVX(原油のボラティリティ)のチャート。175!
つまり価格のレンジはめちゃめちゃ広い。短期的に上か下かわからないけどWTIの底値=$20が固いなどと思わない方がいい。純粋な博打。
世界が封鎖されている限り原油の余剰はとんでもない量。プーチンもMbSもシェールを潰すまで妥協する理由はない。 pic.twitter.com/r6rey5m5Rd— りんりん (@LysBlanc99) March 28, 2020
原油版の恐怖指数であるOVXは、ここ数年で最も高い水準に位置しています。
OVXが高い=ボラティリティが大きい事を意味します。
20ドルより更に下落する可能性もあれば20ドルが心理的な節目となってそのレートを境目と15〜20ドル付近を目安とする激しいレンジを刻むという展開も十分に予想されます。
ここが底値と決めつけて投資するのではなく、レバレッジを落として安値をナンピンしていくもしくはレンジ上限を見極めてショートするといったトレードが現実的だと考えます。
原油市場は限月取引が基本
長期的に価格が上がる事が明白でもそれを利益に繋げるのは簡単ではなさそうです。
それは、原油は先物取引でトレードが行われているからです。
先物には上の図の様に取引期限が存在しています。
期限の近い銘柄が安く期限の長い銘柄の価格が高いのは私たちと同じ様に世界中のトレーダーが未来の原油価格は回復していると予想しているからです。
期近な先物の価格が期先の先物の価格より高い状態のことを順ざや(関連記事:コンタンゴとは何か解説)と呼びます。
原油に投資するのであれば、投資信託やETF・CFD市場を使うのが一般的です。
ただし、投資信託やETFは日本の証券取引所が開いている9ー15時までしか取引できない事・レバレッジをかける様なETFは減価していく性質があるので投資に適しているのか?と言えば疑問が湧いてきます。
そこで、私は原油市場に投資するのであればGMOクリック証券かIG証券のノックアウトオプションをオススメします。
コンタンゴが進む訳
原油市場でなぜ期近と期先の鞘が縮まらないのか?という疑問があります。
これは、コロナウイルスの封じ込めのために世界各国でロックダウンや緊急事態宣言がされており、あらゆる経済活動の自粛が求められています。
価格の下落をなんとか抑えようとして減産合意の報道もありましたが原油の下落を止めることが出来ませんでした。
結局のところ、必要最低限の物流などにしか現状石油需要がありません。
世界各国で人間の移動が極端に制限されてるから、特に航空機の燃料への需要が極めて厳しい状況にあるみたい
コロナウイルスの流行の封じ込めが明確に世界規模で成功する・ウイルスに対する有効なワクチンが見つかるなどの劇的な好材料がない限りは横ばいもしくは緩やかな下落が続く可能性が極めて高いと言えます。
長期保有を前提にするならGMOクリック証券のCFD市場がオススメ
GMOクリック証券のCFD市場であれば、価格調整額と呼ばれる金利調整金を支払えば限月なく原油のポジションを保有する事が可能です。
価格調整額とは、原油の先物のロールオーバーコストのことで、原油の先物の期近と期先の価格差が大きいほど調整額は大きくなります。
特に今の様なコロナウイルスによる経済が停滞している場面では原油価格が極端に過小評価されている可能性があり極端にレバレッジをかけるとポジションの保有に多額のコストがかかるよ
ただし、先物と同じ様に原油の取引期限が定められている訳ではないので長期的にレバレッジをかけ過ぎないのであればポジションを持つ価値はあるのではないかと個人的には考えて対明を見計らっています。
GMOクリック証券のCFD市場での原油取引のメリットを検証をした記事もあります。興味のある方は是非読んでみて下さい。
短期的なリバウンドを予想するのであればIG証券のノックアウトオプションがオススメ
コロナショックが収まって原油市場の急激なリバウンドを予想するのであれば、IG証券のノックアウトオプションを使って投資することをオススメしたいと思います。
ノックアウトオプションは、ハイレバレッジでありながら投資金額=最大損失になることを前提とした金融商品です。
銘柄には上昇と下落を予想する2つの商品が用意されています。GMOクリック証券のCFD口座とは違い取引できる期限は先物と同じ様に存在します。
ポジションを持つ時に決めるノックアウトレベルに到達しないのであれば、レバレッジをかけつつ原油の上昇にかけた投資が出来ます。
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