投資における失敗
金銭的な損失を被る
投資における失敗と言えばやはり金銭的損失がまず最初に該当するのではないでしょうか?損をしようと思って投資する人はいませんよね。
なのになぜか損をしてしまう。投資をしている方なら一度は経験したことがある感覚なのではないでしょうか。
株式市場は、勝っている投資家が2割、負けている投資家が8割と言われる事があります。
なぜ、これ程多くの投資家が負けてしまうかと言うと人間の感情通りに動けば負ける様に出来ているからです。
行動心理学のプロスペクト理論によると人間は、損失は先延ばしにし利益はすぐに確定する傾向にあると言われています。
相場で資本を増やしていくには、人間が本来持っている本能を理論で抑え込む必要があるとう事実があります。
投資リスクを見定める
投資本を読むとよく投資した後に一定額値下がりすれば損切りする事が正しいと言われます。
私は、投資資金の何%損失で機械的損切りするという手法には賛成しません。
株式投資の世界では、ランダムウォーク理論やアクティブファンドは猿が選んだ銘柄のパフォーマンスを上回る事が出来ないといった逸話まであります。
株式市場に問わずどんな投資においても一定の値幅で損切りを行なっていれば恐らく投資元本はどんどん減っていきます。
以下のチャートを見て下さい。
私が、塩漬けしていたレントラックスという銘柄です。成長を待って長期保有していたのですが、前年比で決算が悪く今年の2月頃ストップ安まで売り込まれました。
ストップ安で売ると言うのは、一番安い価格で株を売るという行為です。
ストップ安で
- 金銭的な損失を負うが時間的な損失を免れることができる。
売らなければ
- 金銭的な損失は追わないが時間的な損失は負うことになる。
結果として、半年後決算が予想よりよかったので元の水準まで戻って来ました。
教科書的に言えば、ストップ安の場面で株を売って次の投資に向かうのが正解と言われます。果たして本当にそうなのでしょうか。
次の章では、損切りの根拠について私の考えを述べていきたいと思います。
リスクや相場状況に応じて損切りすべき
投資においてリスクとリターンは表裏一体です。
それぞれの投資におけるリスクとは以下の様なものでしょうか。
・企業の倒産による元本消失
・株価下落による資金の目減り
・増資による株式の希薄化
・スワップ金利 (マイナススワップ)
・ハイレバレッジによる元本消失リスク
・追証を求められる(国内口座)
株式投資は、基本的に倒産しない限りは投資元本が0になる事は滅多にありません。
一方で多くのサラリーマンが投資しているFXは、相場の方向と保有しているポジションの枚数によっては損切りしないとあっという間に投資元本は0になります。
つまり、レバレッジをかけて投資をするなら損切りは必須だと言う事です。
また、相場が一方的な方向性を示しているならば損切りしてチャンスを狙うことも戦略の一つだと考えます。
資金拘束が損失だという反論
損切りをする事で投下資金を有効に使えるという反論があります。
私もその考えは間違いではないと思います。
しかし、私はその理論の中に
勝てない投資家が損切りしたからといって次の投資で勝てる保証はどこにもありません。
結論としては、勝てない投資家は機械的に損切りする事よりも1トレード・1トレードを大切にして反省・精査して同じ失敗を侵さない事が重要だと考えます。
時間的損失があると言う反論
投資は、突き詰めれば投資した時の金額と決済する時の金額の差額で損益が決定する行為です。
つまり現状の価格からの変動と時間の経過こそが利益もしくは損失の源泉となる訳です。
時間的損失という投資家は資金を投下する前のリサーチが不足している可能性があります。大切なお金を投下する訳ですから、まずは、徹底的なリサーチをして覚悟を決めて投資をすればそんなに狼狽えることは少なくなると私は感じています。
最後に
私が、投資を始めて1年半で感じた一番大切な事は
投資の入口と出口を予めて決めてから投資をすることです。
投資をしている目的は、当然利益を出すためですが常に上手くいくとは限りません。
投資を続ける上で一番避けないといけないことは、投資資金を一気に失ってしまう事です。手元に資金がないと昨年の暴騰相場の様なチャンスに指を咥えて待っているしかなくなってしまいます。
特に投下資金に対して含み損が大きくなりすぎると常人では、自発的に損切りはできません。
そういった事態に陥らない為にも必ず入口と出口戦略を決めてから投資に望む様にしていきたいですね。
一般の投資家の強みは、機関投資家の様に四半期毎の成績や銘柄選択に明確な根拠や投下資金の限界がない事にあります。
資本が少ない個人投資家が莫大な資金を持つ機関投資家と同じ土俵とルールで戦ってもまず勝てないのではないでしょうか?
このブログでも何度か触れていますが、まずは色々な金融商品に触れてそのリスクやリターンを実感して相場に対する期待値の高い市場を探す事が重要だと私は信じています。
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