ISM製造業景況感指数は、指標の予想値と実測値の違いによって株式相場に大きな影響を与える経済指標です。
ということで、ISM製造業景況感指数とは何を表すのか?そして結果と相場の動きについて価格が大きく動いた事例について記事をまとめました。
ISM製造業景況感指数とは?
製造業景況感指数とは、アメリカのISM(Institute for Supply Management:供給管理協会)が統計し公表している経済指標です。
算出方法としては、主要企業の購買担当役員に質問を投げかけてその返答を指数化して今の景況がどんな状況であるのか公表しています。
製造業の現場のリアルな声が如実に表されるので、株式相場などの先行指標として考える人もいます。
景況感指数の計算法と見方
まずは、ISM製造業景況感指数の計算方法を確認します。
製造業景況感指数は以下の5つの項目をカッコ書きの比率に基づいて回答します。
❶新規受注(30%)
❷生産(25%)
❸雇用(20%)
❹入荷遅延・配送時間(15%)
❺在庫(10%)
採点の方法としては
よくなった = 1点
変わらない = 0.5点
悪くなった = 0点
で計測し、先程の5つの項目の比率に基づいて加重平均を実施して算出されます。
好況と不況のボーダーラインは50が目安になっています。
景況感指数は、公表値そのものも重要ですが、予測値と実際の数値に開きが大きいほど主に株式相場に与える影響が大きくなります。
製造業景況感指数はみんかぶFXでチェックがオススメ
製造業景況感指数については、過去の予想と実績をグラフと表でまとめてくれている「みんかぶFX」さんのサイトが大変参考になります。
ISM製造業景況指数の結果と株式相場
理屈は分かったので次に製造業景況指数が本当に株式相場の材料として認識されているのか検証してみようと思います。
2019年12月のISM製造業景況感指数
2019年12月の製造業は予想を下回る実数値となり、株安とドル売り(円高)の景況が顕著に現れました。
ドル売りの背景にはトランプ大統領の発言も影響している様です。
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