こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
今回は、2019年の正月に発生したフラッシュクラッシュが起きた原因と今後の相場とどの様に向き合うべきか考えてみました。
フラッシュクラッシュとは?
フラッシュクラッシュ(Flash crash)は、株価や相場の瞬間的な急落が起きる事を言います。
フラッシュクラッシュが近年増えているのは、AIの発達による超高速売買が増えてきているから
世界的な投資銀行であるゴールドマンサックスでは、最高時には500人以上いたトレーダーは解雇され現在は、3人までその人数は減少してしまっています。
逆に、機械によるトレーディングシステムを開発するエンジニアを5,000人超抱えています。
昨今の世界的な相場の世界では、超高速売買が1日の取引に占める割合は、米国市場では7割・日本市場では5割を超えつつあると言われており今後もその傾向が続いていることが予想されています。
超高速売買は、AI(人工知能)がコンピューターアルゴリズムを用いて行なっています。
具体的には、自らの取引によって株価が乱高下しないように売買注文を分散したり、また株価が割安と判断したタイミングで自動的に買い注文を出したりする。
利用については、投資家が発注時に証券会社が提供する複数の執行ストラテジー(アルゴリズム)から、自分に合うものを選択する方法が一般的である。
機関投資家の売買注文については、従来から証券会社の電子取引執行システムを活用したダイレクト・マーケット・アクセス(DMA)により、取引所に直接、注文を自動執行する仕組みもあるが、アルゴリズム取引は、より有利な価格で約定できるための証券会社独自のノウハウをプログラミングとして盛り込んでいるのが特徴である。
アルゴリズム取引は、当初は米国の機関投資家を中心に広まり、日本国内の機関投資家にも普及している。
引用:野村証券
一説には、Twitterなどにおいて一定時間内に「災害」「死亡」「テロ」などの人々に負の感情を与える様なキーワードが急増すると発動するプログラムがあり、大規模売りを仕掛けると言われています。
その売り注文により1日に間に一定の株価(レート)が下がると発動する別のアルゴリズムの発動を誘発します。
すると更に株価(レート)が下がり、今度は自己資金にレバレッジを掛けて取引している投資家の証拠金維持率が自動ロスカットレートに引っかかり更にレートを下げるという連鎖が起こっていったという事になりました。
アルゴリズムの恐ろしさ=合理的に動く
アルゴリズムの恐ろしさは、人間が恐怖を抱く様な局面でも過去の膨大な相場の環境データから利益が出ると判断すれば躊躇なく大きなロットの注文を出し利益を出す事が可能な事です。
また、絶えず新しいアルゴリズムが開発され続けていて上級トレーダーの売買をコピーしたアルゴや暴落時に動き出すアルゴなどが生み出されればこれまでの投資理論が通用しない未来が来るかもしれません。
年越しや年末などの薄商いが狙われる?
<為替市場の取引時間>
9時55分 東京仲値
23時 ニューヨークカット (冬23時)
0時 ロンドンフィックス (冬1時) pic.twitter.com/cxghn9CheR— m a x (@_m__a__x_) 2016年5月31日
為替市場は、ロンドン時間・東京時間・NY時間という3つの市場がメインで動いています。
2019年1月に起きたフラッシュクラッシュでは、NY時間が終わり証拠金取引業者の値洗いで売買が一時的に停止しているタイミング・日本市場は休場である・テクニカル的に多くの投資家がサポートとしたレートがあり大量のストップロスが溜まっている事が予想されたという様々な要因が重なった結果フラッシュクラッシュに繋がってしまったと考えられています。
今後もこの動きは止まらない=何らかのヘッジ手段を取ろう
AIやコンピューターアルゴリズムの技術はこれからもますます進展することが予想されます。
投資をする方は、自己資金とリスクとリワード(報酬)のバランスを考えないと利益を残し続けることは難しい環境に入りつつあると考えられます。
レバレッジは、資金の少ない投資家には必要な力ですが、使い方を間違えると資金の全損もしくは追証のリスクもある事に十分に留意しなければならないことを考えなければならない時代になってきています。
私としては、為替相場において長期投資をする場合にレバレッジをかけることは危険な状況が高いと感じています。
今回のフラッシュクラッシュに遭遇しなかった投資家も次に自分の投資している市場でフラッシュクラッシュが起きない補償はどこにもありません。
この機会に自分の投資手法や資金管理について見直す事を考えてみてはいかがでしょうか?
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