こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
リーマンショックから既に10年間が過ぎて、景気後退局面は近いというニュースを連日見かける様になってきています。
そんな状況において、次の金融危機の引き金を握るのはどの市場であるのかが注目を集めています。
今回は、前回の金融危機のリーマンショックの引き金を引いたCDO(債務担保証券)と格付け会社の関係性に焦点を当ててみました。
格付け機関とは?
格付け機関の仕事は、投資銀行が組成・販売している債券や企業が発行している社債・政府や地方公共団体が発行する公債などあらゆる金融商品にその信用度(より専門的な用語で言えば投資適格)に基づいてランク付けを行う事です。
大手格付け機関はS&P(スタンダード・プアーズ)とムーディーズの2社
格付け機関の大手は、S&P(スタンダード・プアーズ)とムーディーズの2社が最も有名で信用度が高いとされています。
ちなみにこの2社はどちらも民間の企業です。
この2社は世界規模で展開していて日本にも法人が存在しています。
格付けは発行母体と金融商品の金利等に基づいて格付けされる
格付けは、発行母体自体の信用度と金融商品に設定される金利に基づいて格付けされています。
信用度の高い発行母体というのは、債務不履行の可能性が低い組織であると言えます。具体的に言えば無リスク金利とも呼ばれる債券である米国債が代表的です。
米国債はアメリカの財務省が発行している国債で高い信用度と金利で世界中の投資家に幅広く売買されています。
基本的な仕組みとしては、国や地方公共団体・大手企業が発行する社債など債務不履行の可能性が低いので低金利でも資金調達が可能です。
一方で新興企業や財政的に弱い母体が発行する債券は高い金利を約束しないとお金が集まり辛い側面があります。
格付け機関の評価は絶対的なものではない
格付け機関の評価は、年金運用機関や投資ファンド・金融機関が資金の運用先を選定する際の一つの目安としている事は確かです。
しかし、100年に1度と言われたリーマンショックの際にはCDO(債務担保証券)と呼ばれるサププライムローンを含む様々な債権を組み合わせて作り上げられる債券にAAA(トリプルエー)を付けて販売した結果、世界規模での金融危機を引き起こしてしまったという過去も存在します。
サブプライムローンは、低所得者層向けのローンのことだよ。
所得が低い=返済能力が弱いということだから本来評価の最高基準であるAAAが与えられる様な債券ではなかったよ
一説には、債券の価値が低いことは分かっていたけど、正当な格付けを行えば、ライバルであるムーディーズならS&P・S&Pならムーディーズに仕事が流れる事を恐れて高い格付けを行っていたと言われているみたいだね
リーマンショック当時のウォール街の様子やCDO・格付け機関の実体を知りたい方は「マネーショート」という映画がオススメです。
詳しい「解説記事 映画マネーショートから学ぶリーマンショックとCDOについて」も書いていますので、興味がある方は是非読んでみて下さい!
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