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オプションの裸売り(ネイキッド・ショート)は借金や破産を伴う危険な取引と言われる理由【即死ポジション】

オプション取引
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こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。

今回は、オプション取引についての記事になります。

オプション取引ではよく、オプションの売りは危険・絶対にするなという風潮があります。

今回はなぜオプションの売りが危険と言われるのか?という理由と実際に自然災害や暴落の際にどの様な値動きがあったのかについて理由を書いていこうと思います。

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オプション売りは危険か?

この記事を読んでいるあなたは、オプション取引に興味があるもしくはオプション売りはどんなリスクを持つのか?という疑問を持つつもトレードに取り組もうと考えているのではないでしょうか?

個人投資家の方がオプション取引に興味を持つ流れとしては、有名投資顧問会社での投資助言や本屋で売られている書籍・日経平均先物取引を行う流れでオプションを知るという流れが一般的であると思います。

私も実践していたのでよく分かるのですがオプション取引の売りが魅力的に見えるのはOTM(アウト・オブ・ザ・マネー)のオプション売り(特にコール側)は勝率高く勝てる投資法だと宣伝してサイトが多く実際にかなりの勝率で勝てる投資法だからです。

オプション取引の怖さは1勝99敗であってもその1敗でそれまでの利益を失うに以上の損失(借金)を負う可能性があります。

次の項目からはなぜ99勝1敗でも借金を可能性があるのか?について確認していこうと思います。

オプション売りはコール売りよりプット売りの方が危険

一言でオプションを売ると言ってもオプションには「コールオプション・プットオプション」という2つの製品が存在します。

それぞれのオプションを簡単に説明すると、コールオプション=原資産(株価)が上昇すると値上がりする商品・プットオプション=原資産(株価)が下落すると値上がりする商品です。

つまり、株価が上がると予想すればコールを買うかプットを売る・株価が下がると予想するのであればプットを買うかコールを売るという方法があります。

オプションの買いでは、理論的には利益無限大で損失は限定・オプションの売りでは利益限定で損失無限大と言われます。

では、オプション売る場合コールオプションとプットオプションどちらの方が危険なのか?

これは、絶対にプットオプションの方は危険です。

理由はチャートを見れば一目瞭然です。

同じ値幅と下落にかかる日数は、コール側が約1〜2ヶ月程度かかるのに対して、下落ではその半分や3分の1程度となる事が多いです。

つまり、オプションを売った後にトレンドが出た場合、プットオプションでは自分の損失許容をあっという間に通り越してしまう可能性がコールオプション側より圧倒的に早いという事になります。

オプションの売りの損失は先物の損失拡大と違う

先物とオプションは取引口座や証拠金が一緒に計算されるので似た様な金融商品と勘違いする方もいるかもしれません。

それは、正解であり不正解でもあるよ。

なに言ってんの?意味わかんない!

と感じる方もいるでしょう。

正解でもあり不正であるというのはオプションの価格(プレミアム)を変動させるの金額が決まるには4つのグリークスとIV(インプライド・ボラティリティー)が関係しているからです。

関連記事>>オプション取引と4つのグリークス(デルタ・ガンマ・ベガ・セータ)について

オプション価格は、満期までの時間と原資産価格までの値幅そして市場のボラティリティによって価格が変動します。

オプションの呼び方は、原資産価格から遠く離れたオプションはOTM(アウト・オブ・マネー)、原資産価格と同じ金額の時はATM(アット・ザ・マネー)・原資産価格がオプションの権利行使価格以下の時はITM(イン・ザ・マネー)という3つに区別されます。

ITMに入ったオプションは、原資産価格=日経平均先物となり同じ値動きをする様になります。

逆にOTMのオプションは、日経平均が大きく動いても殆ど価格が変化せず、原資産価格と権利行使価格が近くなるにつれて加速度的に価格変動が大きくなります。

オプションと先物の損益図

オプションの損益推移は指数関数的

グラブで表すと上の図の様な感じになります。先物の損益推移が直線的であるのに対してオプションの損益は指数関数的な動きをします。

つまり、OTM〜ATM付近までの内は損益推移は先物と比較して穏やかですがATM〜IMT化してしまう頃には手がつけられない勢いで損益(オプション売りなら損失)が拡大していきます。

同じ値幅でもオプション取引の場合は、権利行使価格と原資産価格が近くになるに連れて加速度的に損失が拡大するためリスク管理がとてもシビアで先物より投機的なトレードだと言えます。

オプション売りの怖さ:東日本大震災

オプション売りの怖さ・多くの個人投資家が追証金を払えなくなった事例としては、代表的な例であるのは、2011年3月に発生した東日本大震災です。

東日本大震災が起きる前の相場は、100年に一度とも言われるリーマン・ショックの打撃が和らいで日経平均株価は8,000〜12,000円の間を行ったり来たりするというレンジ相場でした。

レンジ相場は1年以上続いており、レンジ外コールとプットオプションを売っていれば簡単に儲かるという相場環境だったと言えます。

東日本大震災の際には、東日本大震災の前日高値の10,600円から一時7,800円をつけるという異常事態が発生しました。

2,800円の値幅を10,600円で割ると26%の下落です。

株価指数の価値が2日で4分の1消失するというのはとんでもない事です。しかし、過去に何度もマーケットがクラッシュしてきた歴史を考えると近い未来同じ様な事件がないとは限りません

レンジ外を売るという事情から多くの個人投資家はショート・ラングルを組んでいました。(オプションの世界ではOTMのオプション売りを屑コール・屑プット売りと呼んだりします)

オプションの世界では、裸売り(ネイキッド・ショート)はかなりのハイリスク運用であることが知られています。

ただし、レンジ相場に慣れコールとプットを売っていれば勝てるという環境が年単位で続いていた事もあり多くの個人投資家はオプションの売りに対するオプション買いのヘッジを怠るという投資を行なっていました。

個人投資家のブログの記録を見ると、大震災前@1円だった04P 5,500(3月限の5,500円プット)が一時@250円を超えたという記録があります。(@=1枚の価格)

仮に5,500円プットを1円で10枚売って1万円ゲットを狙うというトレードを行っていれば最高で250万円の損失を抱えたという事になります。
これが、オプションが99勝1敗でも退場もしくは借金を負う可能性があると言われる由縁です。

東日本大震災までわずかな証拠金で大量のオプション売りが出来た

当時は@1円のオプションであれば、8,000円程度のSPAN®︎証拠金で250枚までオプションが売れていたなどの事情も個人投資家のオプション売りを加速させました。

また、リスク算定の基準であるSPAN®︎の計算率の掛目が100%→200%に急激に引き上げられる・個人投資家のオプション売りが禁止されるなどの処置がなされました。

結果として、「投資家のオプション口座に莫大な証拠金不足が発生→一般的な投資家では到底払い切れない程莫大な金額の追証→オプション売りのポジションの強制決済→相場の異常に伴い理論を超えたオプション価格で約定」という流れが負債を加速させました。

東日本大震災で数千万円〜億単位の負債を負って自己破産した投資家も存在しました。

現在も個人投資家のオプション売りは規制されており、多くの証券会社で100枚以内の建玉制限があります。

VIXショックでは1円が100円になったプット売りポジションが

東日本大震災は、自然災害ということもあり予見できない事象です。

次に見る例は、2018年2月に発生した際のVIXショックの時のオプション売りの事例についてみて行きましょう。

VIXショックは、日経平均株価がバブル以来最高値である24,000円をつけた後に反落してきた場面で発生しました。

1日の値幅は1,500を超え特にIV=ボラティリティーが暴騰した結果ベガによるオプションの急上昇+OTMのATM化が近付くことによるガンマとデルタの拡大が急激に進みました。

画像引用:Twitterより

通常の相場では、インしない様なOTM(アウト・ザ・マネー)が100~175倍になるという恐ろしい事件もわずか2年前に存在しています。

オプションの1円=1,000円なので証拠金が足りなければ、1,000円で売ったオプションを1,750,000円で返済しないとダメになったということです。

ただし、東日本大震災とは違い24,000円から既に反落の兆候があったのでプット売りは危険という兆候を認識できたのが東日本大震災の時との違いです。

コロナウイルスショック

引用:Twitterより

コロナウイルスショックでもオプション売りで大きな損失を抱える投資家が現れてしまいました。

コロナウイルスでは、経済活動の停滞・パンデミックの懸念など人々の恐怖心理を揺さぶる様な材料が多く一気にリスクオフの流れが出た事がVIX(恐怖指数)を上昇させた原因であると考えられます。

オプション売りの怖さは、常にテールリスクと隣り合わせである事を念頭において、オプションを売る時には買いポジションを同時にもつスプレッド取引とトレード前に損失許容額を定めて損切り逆指値注文を置くことが必須です。

今回の暴落環境で利益の可能性が高いオプション戦略は、プロテクィブ・プット(関連記事)です。

プロテクティブ・プットは相場の恐怖心理を利益にするオプション戦略だよ
今回は、オプション取引におけるボラティリティトレードの一つであるプロテクティブプットについて記事を書いて行きます。オプション取引は岡三オンライン証券がオススメ!プロテクティブ・プットとは?プロテクティブ...

株価暴落時にはプットコールパリティも成立しない

チャイナショック・コロナショックなどの通常の調整を超える暴落相場では、IV(インプライドボラティリティ)が100を超える様なオプションが複数出てきて正しいオプションプレミアムの算定が誰にも分からなくてなります。(通常時はOTMで20〜50の間には収まる)

こうなると裁定業者(マーケットメーカー)も迂闊に手を出すと鞘取りをするどころか損失を招く可能性が高くなるので売り板がなくなる(=プットコールパリティの不成立<関連記事>)もしくは理論値を遥かに超えた高値での買い戻しを余儀なくされます。

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オプション売りは上級者向け

ここまでオプション売りが危険とされる理由とその結末について見てきました。

オプション売りは正しい対処法を知らないと破産する可能性もある極めてリスクの高い投資行為であるとわかります。

私個人から言えることは、少なくともオプション価格は原資産価格=日経平均先物がどう動くとオプション価格はどう変化するのか?という理論が分からない状態でオプション売りはするべきではないという事です。

また、暴落時に売りプレミアムを持っているなら板があるうちに一刻も早くイグジットをすべきです。

ただ、オプションを専業にしている投資家の方もいますので、適切な資金やリスク管理を行えばその他の投資にはない魅力もあるのがオプション市場の特徴です。

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証券会社の比較については、関連記事>>オプション取引をする上でオススメの取引口座はどこか?手数料と売りポジションを含めて検証の記事をご覧下さい。

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この記事を読んで知識がない上でオプション売りをする危険性を認識して頂けると嬉しいです。また別の記事でお会いしましょう。

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