こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
アメリカでは水先物という新しい取引銘柄が先物取引が出てきており話題の様です。
将来的に原油や大豆などの取引銘柄と同様に個人投資家や機関投資家に頻繁に取引される銘柄になるか未知数ですが、水先物を取り巻く環境と特徴についてまとめて見ました。
水先物取引について
日本は石油王や天然ガスなど産業活動をしていく上で不可欠はエネルギー資源が乏しく海外から輸入していることがよく話題になります
ただ、そんな日本においても諸外国に勝る資源があります。
その資源と言えとは、蛇口をひねれば出てくる“水”です。
私たちの住んでいる日本を始めとして先進国では少子高齢化の問題が叫ばれて久しいですが、発展途上国では人口の増加が続いています。
水という限られた資源を調達する際のヘッジ方法として水先物が活躍する可能性があります。
水先物はシカゴ取引所上場された
水先物取引の詳細を調べるとビットコイン先物も上場しているCME(シカゴ・マーカンタイン取引所)で取り扱いを始める様です。
2020年の先物市場では、コロナショックを受けて原油先物価格が史上初めてマイナスに突入し、産油された原油をタンカーやコンテナでお金を払って保管してもらうという意味の分からない事態もありました。
原因は、原油の先物は満期を迎えると現物を受け取る仕組みとなっていた事が関係しています。
原油を使ってビジネスをしている実需者なら問題ありませんでした。
原油価格がマイナスに突入したのは投機として原油に投資をしている投資家は原油を貰っても保管場所も無いし困る=どんな価格でも良いからポジションを手放したいという投げ売り心理が招いた結果です。
理屈上は、原油がマイナスの価値を持つというはありえないはずですが、何が起こるのか分からないと実感させられた出来事です。
当時の出来事をまとめた「2020年5月限のWTI原油先物価格が史上初のマイナス入りした理由とETF・ETNで投資するリスクまとめ」併せて読むと先物取引の奥深さをより深く理解できるかもしれません。
話を本題に戻して、水先物価格の連動する指標インデックスとなるのは、カリフォルニア州の水利権者の組織間で用いられている「ナスダック・ベルス・カリフォルニア・ウォーター・インデックス」が用いられると報道されています。
水の先物は原油とは違って、満期を迎えても現物の水と取り替える必要はありません。
一部の投機家の思惑で価格がマイナスになる可能性は低いと予想できる??
詳しい取引概要は、公式ホームページを見ることで確認出来ます。
水先物はスタンダードとなるのか?
取引に値する銘柄なのか?というのが多くの投資家の疑問であるのではないでしょうか?
結論を言えばまだまだ流動性は乏しく本格的な取引は難しいと言えます。
なぜ流動性の低い銘柄はの取引は難しいかというと、取引量が少ない=少ない資金で市場を動かせる可能性が高いからです。
個人で運用している人なら問題ありませんが、出資者からお金を預かって運用している機関投資家は投資した理由と獲得を目指したリターンとリスクが見合っているのかを説明する責任があります。
流動性の問題と指標とするカリフォルニア・ウォーター・インデックスの信頼性が担保されていることが今後の課題であるのでは無いかと個人的には考えています。
ただ、今後のエネルギー業界や産業構造の変化に伴って水資源が原油の様に限られた資源として認識されるのかに注目が集まるかもしれません。
水資源への投資は、リーマンショックを予見してアメリカの住宅市場の崩壊に賭けて大儲けに成功した、マイケルバーリ氏も注目しています。
バーリ氏の活躍は、マネーショートという映画で詳しく描かれています。
内容はかなり難解な話だけどエンターテイメント性が高いので飽きずに見れる作品です。
投資家なら一度は見ておいた方が良い映画だよ!
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