こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
今回は、米国の国債である米国債への投資について検証します。
債券投資は、金融製品の性質上キャピタル・ゲイン(値上がり益)は期待できないですが、景気後退局面や低いリスク資産の運用先の一つとして考えて見ます。
米国債のSTRIPS債(ストリップス)への投資
- 額面金額100ドルが1単位なので資金力が少なくても投資は可能。
- 銀行の定期預金と同じ様に、満期までほったらかしで投資出来る方法である。
- 債券として最上位の信用評価である米国債である為デフォルトの可能性は極めて低い。(リスクフリー資産と呼ばれることも)
- 何もしない事が重要な投資なので投資知識は不要である
債券投資は、株式投資と比較して地味である為中々個人投資家には人気の出ない分野であります。
株式投資で資金を増やす事は重要ですが、それと同じくらい株式が不調な時に資金を減らさない、別のアセットクラスに振り向けて利回りを求めるといった投資が景気や株式相場後退局面には必要となります。
米国債とは?=アメリカ合衆国財務省が発行する債券
まずは、米国債とは何なのか?という所から確認して見たいと思います。
米国債は、アメリカ合衆国財務省が発行している公債(債券)であり正式名称は、「アメリカ合衆国財務省債券」と呼ばれます。
米国債の格付け
債券は、その信用度に応じてS&P・ムーディーズという米国の格付け会社がランク付けを行なっています。
ちなみに米国債の格付けは、
S&Pは、AA+ ムーディーズがAaa でありほぼ最高ランクの評価を受けています。
投資適格債 健全性が高く、債務の履行(債券の償還等)に対して問題がないと判断される格付。なお、AAA(Aaa)が最も高く、下になるほどややその確実性(健全性)が低くなる。 | ||
S&P | ムーディーズ | 格付の評価 |
AAA | Aaa | 最上位の格付け。債務履行の確実性が最も高い。 |
AA | AA | 債務履行の確実性は極めて高い。 |
A | A | 債務履行の確実性は高い。 |
BBB | Baa | 債務履行の確実性は高いが、将来確実とはいえない。 |
投資不適格 健全性にやや問題があると判断される。今後の債務の履行について問題がある。以下の格付企業が発行する債券を、ハイイールドボンド・ジャンクボンドと呼ぶ。 | ||
S&P | ムーディーズ | 格付の評価 |
BB | Ba | 債務履行に当面問題はないが、将来確実とはいえない。 |
B | B | 債務履行の確実性に問題があり、将来債務不履行(デフォルト)となる可能性がある。 |
CCC | Caa | 現時点で不安定な要素があり、将来的に債務不履行(デフォルト)となる可能性がある。 |
CC | Ca | 債務不履行(デフォルト)となる可能性が高い。 |
C | C | 債務不履行(デフォルト)となる可能性が極めて高い |
D | D | 現時点で債務不履行(デフォルト)をおこしている。 |
ゼロクーポン債=利子・利息がゼロの債券(割引債)
債券は、通常額面金額に対して利回りが設定されていて、半年や1年に1度利率に応じて利息の支払いがあります。
一方で、ゼロクーポン債は利息や利子が付かない代わりに額面金額より割引いて発行される債券です。
ゼロクーポン債の投資リスク
- 満期まで保有しないと一円もお金が入って来ない
- 中途解約したい際に中々換金出来ない流動性リスク・満期前に売却すると損失をだす可能性が高い
STRIPS債の構造
先程の項目では、STRIPS債の大まかな特徴について学んできました。
ここからは、STRIPS債の構造についてみていきましょう。
STRIPS債(元本利子分離債)は、特殊なゼロクーポン債
STRIPS債は、上図を見て頂けると分かる様に元々一つであった債券を元本部分と利息部分に分割してゼロクーポン化したという債券です。
その為、STRIPS債は「元本利子分離債」と呼ばれる事もあります。
ゼロークーポン債の確認
画像はSBI証券の米国国債(ストリップス債)の画面です。
先程の項目で確認した様に、ストリップス債は利子や利息ない債券である為利払い日や利率は0となっています。
買付をする際に確認すべきなのは、参考単価と償還期限です。
米国債の額面金額は100ドルである為、参考単価が低いほど高利回りな債券となります。ただし、高利回りになるほど償還期限が長くなる点について注意しながらどの債券を選ぶか判断する様にしましょう。
STRIPS債が投資できる証券会社
STRIPS債には、大手ネット証券会社であるSBI証券と楽天証券で投資が可能です。
楽天証券
楽天証券も、SBI証券と同様に100ドル単位から米国債のSTRIPS債に投資する事が可能です。
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