こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
投資の世界ではケリー基準という投資理論がある様に適切なレバレッジはリターンを高める上で重要です。
今回は、S&P500の日次リターンに3倍のレバレッジをかける「SPXL」のリターンについて統計的な観点から分析しました。
SPXLを統計的に分析
SPXLは、冒頭にも述べた通り米国の代表的な株価指数であるS&P500の日次リターンに3倍の日次連動を示すレバレッジETFです。
SPXLの特徴については別の記事で詳しく説明しています。
SPXLの価格の正規分布
まず始めにSPXLの正規分布について計算して見ました。過去10年間の統計を見て見ると10〜30ドル付近で推移していることが分かります。
確率分布的には少ないですが、2017年や2018年に史上最高値を更新した際には一時的に50ドルを超えた場面もあった様です。
投資のリスクやリターンの集計については以下のデータを得る事が出来ました。
標準偏差(リスク)σ=14.6
SPXLの10年平均価格18,5$
正規分布の考えを用いれば10年平均の18.5$に±14.6$以内に68.26%の確率で収まる事になります。
2σは、今後株価が暴落すれば発生し得る水準です。
σが14.6なので2σは29.2になります。つまり、SPXLを暴落環境も保持し続ければほぼ全損に近いドローダウンに見舞われる可能性のあるハイリスクなETFである事が分かります。
SPXLの累積分布
同じデータを確率分布とは別の累積分布関数の観点から見て見ます。
10$以下の部分については、ETFの設定当時の価格が大部分を示すと考えられます。
私が集計したデータは直近10年のデータですのでリーマンショック後の米国株式市場の事を考えればS&P500に連動するSPXLの価格も上昇を続けていた事に納得がいきます。
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