こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
本日は、私がGMOクリック証券のCFD口座で注力している、VIXと原油の2つの商品について相関関係があるのか?という点について分析してみたのでその結果と私の解釈をまとめていきます。
なぜ、VIXと原油への相関に着目したのかというと、今回の新型コロナウイルス報道の中
原油の下落トレンドが強く出て連日レートが急に下落してるな〜と感じる一方でVIXは上昇していたのでもしかしたらこの2つの商品に相関性はあるのかな?
という疑問が湧いたことが出発点です。
長くなりましたが、今回はチャート上で同じ期間のVIXとWTI原油の比較・過去1年間のVIXとWTI原油の終値をベースとした散布図を用いて連動性について確認していきます。
VIXとWTI原油の関係
結論から言うと、VIXと原油には逆連動性(負の相関)がある事が分かりました。
負の連動性とは簡単に言えばVIXが上がれば原油は下がる・VIXが下がれば原油が上がるという傾向がある事を言います。
VIXと原油の相関性をチャートで検証
上記の図は、VIXとWTI原油のラインチャートを米国版のヤフーファイナンスを用いて描画したものです。
赤色が原油・青色がVIXの値を表しています。
このチャートから読み取れる傾向としては、VIXは短期的に指数が急騰し一気に下落する一方で原油は上がる時も下がる時もVIXほどの急上昇もしくは急落は示していないという事です。
また、連動性の観点から言えば原油に大きなトレンドが出ている範囲でVIXも大きな値動きが発生しているという傾向が読み取れます。
VIXとWTI原油の相関性を散布図を用いて検証
続いて先程チャート上で確認した、原油とVIXの負の連動性(逆相関関係)が統計的なデータ分布として正しいのか?という点で検証してみます。
上記の図は、2019年1月1日から12月31日までのVIXとWTI原油の終値を散布図としてプロットした図となります。
グラフの見方としては横軸に原油・縦軸にVIXの値をとっています。
散布図を見るとデータがプロットされた箇所は右肩下がりの傾向があります。右肩下がりのデータ分布は2つのデータに負の相関関係があることを示しています。
なぜVIXと原油に逆連動性があるのか?
チャートと散布図と2つの方法からデータ検証した所2つのデータには負の相関関係がある可能性が確認できました。
VIXが上昇する場面というのは、戦争リスクや大規模な自然災害・リーマンショックのような金融危機・未知の病気が発見された場合です。
原油は、世界各地で産油出来る訳ではなく中東諸国とアメリカで生産されるものが殆どの資源です。
連動性を示す根拠としては、戦争が起きれば石油が買われて株が売られる=VIXは上昇する、世界規模での金融危機や病気の流行は景気の後退が明確になるので原油の需要が少なくなる=原油価格は下落する=株価の下落=VIXの上昇が考えられます。
原油とVIXは互いのトレードに活かせる
今回のデータ検証はあくまで過去1年間程度のVIXと原油の値動きの傾向を捉えて検証したものです。
原油とVIXに逆連動性があるのは、大まかな傾向であって絶対にそうなるという絶対的なデータではありません。
原油とVIXが共に上昇するまたは共に下落する場面というのはどちらか一方がニュースに対して素直に反応していないことを意味しています。
逆相関性をトレードに組み込むのであれば、VIXロングのヘッジとして原油を売る・VIXショートのヘッジとして原油を買う・VIXと原油の価格の平均的な価格のサヤを分析してサヤが広がった段階から平均的なサヤへの回帰を狙うといった戦略がオーソドックスな戦略です。
まだまだ、私の検証中の考え方ですが、少しずつブラッシュアップしていこうと思います。
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