こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
今回は、IG証券のノックアウトオプションと呼ばれる金融商品で「ボラティティ指数」=VIX指数の取り扱いがスタートする事が発表されました。
これまでも、IG証券のCFD口座でもVIX指数(ボラティリティー)に投資する事は出来ていました。
ただ、VIX先物に連動しているので数十万円〜数百万円の資金が必要とされます。
今回登場したノックアウトオプションでのボラティティ指数(VIX)投資では、少額の資金から高い資金効率で投資出来ることが分かりました。
この記事で、IG証券のVIX銘柄の取引条件についてそれぞれの特徴とコストについてまとめて見たよ。
IG証券のノックアウトオプション
IG証券の「ノックアウト・オプション」に新銘柄が追加されました!#ノックアウトオプション #FX #ボラティリティ #指数https://t.co/Mz0BQKZGfB pic.twitter.com/LTJCO14WFu
— IG証券 (@IGJapan) September 27, 2019
まずはじめにノックアウトオプションと言ってもあまり馴染みのない投資家が多いのではないでしょうか?
難しい定義をゴチャゴチャ書いてもしょうがないと思いますので、私が調べた結論を簡単にいうとノックアウトオプションは損失を限定したり損失をヘッジする事に適した金融商品!
ノックアウト価格は損切りラインで1度決めたら変更できない
ノックアウト価格とは、レートがその水準に一瞬でもかかればポジションは完全に消えてしまう価格の事を言います。
ボラティリティ指数のノックアウト価格は、現在のレートを基準に「0.01単位」を刻んで注文が出来る様です。(USD基準)
ノックアウト価格を現在のレートから離すほどオプション料(投資金)がかかる様なルールです。
つまり、リスクをとってトレードするのであれば、ノックアウト価格を現在値の近くに設定して枚数を増やす事で大きな利益を目指す事が可能です。
ただし、1度決めたノックアウト価格は動かせないので証拠金を積み増してロスカットレートを変更するということは出来ません。
現在の価格から最大限離せるノックアウト価格に上限もあるのでやはり通常のCFDよりエントリーするタイミングシビアになる必要がありそうな商品です。
ブル(上昇)とベア(下落)のそれぞれの方向の銘柄がある
ボラティティ指数には、ブル型・ベア型のそれぞれの銘柄が用意されています。
ブル型はボラティリティの上昇を予想する時に・ベア型はボラティリティの下落を予想する時に使うと良いみたいだね
ノックアウトオプションは資金効率が良い
ノックアウトオプションの最大の特徴は、損失が完全に限定化された金融商品であるという事です。
通常のFXやCFDでは、相場急変時には流動性が枯渇もしくは捌き切れないほどの注文が殺到して想定以上の損失を受けてしまう可能性が常につきまといます。(逆指値は滑ったり・強制ロスカットは高いスプレッドでの決済の可能性あり)
【サーバーが落ちた所】
— N&S (@NS06598099) March 9, 2020
GMO、松井証券YJ、SBI証券、楽天、XM、IG#取引停止
コロナショックでは、米国市場のサーキットブレーカー発動によって日本の証券会社各社のサーバーがダウンしてしまい損切り注文も追加入金も出来ないと何の手立てを打つ事も出来ない間に損失が確定してしまった投資家が続出しました。
一方でノックアウトオプションは、ノックアウト価格を超えた段階で強制的にポジションを決済するので注文が滑る可能性はありません。
ノックアウトオプションでは、最大損失=ポジション保有にかかるプレミアム料だよ
つまり、ポジションの枚数とノックアウト価格の設定を終えた段階で損失は限定化されて理論上は利益は自分の腕次第で伸ばせる金融商品という事になります。
通常のボラティリティ指数とノックアウトオプションのボラティリティ指数の比較
冒頭でも少し触れましたがIG証券のボラティリティ指数にはCME(シカゴ取引所)で取引出来る先物に連動する銘柄とノックアウトオプションで取引出来るボラティリティ指数の2種類が存在します。
通常のCFD口座では、ボラティリティ指数の銘柄は計5種類に投資する事が可能みたい
ボラティリティ指数の取引区分
上の画像はIG証券のCFD口座で取引出来る取引期限なしの画像です。
1ロットが1,000USDなので1ドル=100円計算でVIX先物が1ポイント上昇すると10万円前後の損益推移が発生します。
また、期限なしのボラティリティ指数にはファンディングコストと呼ばれる金利がかかります。私自身は投資資金が少ないので実際にトレードした事がないのでTwitterで取引している方の情報を参考にしました。
特にVIXをショートしたい様な場面では高額なファンディングコストがかかる場面が多い様です。
続いては、取引期限のあるボラティリティ指数の取引画面です。
取引期限ありのボラティリティ指数は計4種類の銘柄が存在します。
取引期限は直近2つの限月ので取引する事が出来ます。さらに期限の中で取引単位が小さいサイズの銘柄が用意されています。
先程確認した様に通常の先物は1ロットが1,000USDであるのに対して、期限ありの方では1ロット=200USDで取引出来るmini(ミニ)銘柄が準備されています。
ミニの方では1ポイントで2万前後の損益推移が発生します。
通常の銘柄とミニに共通して言えるのは証拠金維持率は保有枚数によって計算方法が異なります。取引する前に自分のトレードプランを確認した上で取り組んで頂ければと思います。
正直私の様なサラリーマンとの兼業投資家にとっては資金の準備が中々難しく先物取引に慣れたトレーダーで資金ある方向けの商品であると思います。
ボラティティ指数の取引データ
取引時間は、平日のほぼ24時間取引する事が可能な様です。同じVIX指数関連の商品を扱う会社としてはGMOクリック証券のCFD市場と似た設定です。
また、先物と同じ様に取引が出来る限月が決まっているのでノックアウトレベルにかからないからといって無制限にポジションを保有し続けることは出来ないみたい
1ポイントの変動で1USDの損益が発生
ノックアウトオプションは、1USD換算で損益が計算される様です。
つまり、VIXに置き換えると20の時にショートして15で決済すれば5USD儲けが出るという計算になります。
わかりやすくするために、1USD=100円とすると指数の値を5抜けば1枚当たり500円の儲け(もしくは損失)が出る計算になります。
5,000円で建てられるポジションシミュレーション
17.7ドルの時にロスカットを17ドルに設定しました。
すると、5,000円の最大損失で52枚のポジションを保有することが出来ました。
最大損失=プレミアム料なのでトレードに負けると拘束されたお金は0になります。
ブル型の銘柄なので想定通りにVIX指数が20になれば、2ドル=200円 × 52枚=約10,000円の利益となる様です。
GMOクリック証券の米国VIとは違い、自分でポジションの資金効率を調整出来るので裁量で儲ける自身がある方は、IG証券のノックアウトオプションの方がトレード効率を高めることも出来そうです。
ノックアウトオプションの詳しい解説は以下の記事を参考にしてみて下さい。
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