こんにちは、こんばんわ。うどんマン(@udonman1989)です。
今更ながらですが、総資産230億円とも呼ばれる個人投資家であるCIS氏の「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」を読んで印象に残った事や現時点で感じた事についてまとめて見ました。
一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学
ネットの世界では、伝説的なトレーダーとして有名なCIS氏の初めての書籍という事もあり多くの方が既に色々レビューしていると思います。
私も今更ながらですが、書籍を読んだのでその感想をまとめて見ました。
徹底した順張り思考
CIS氏の投資思考は徹底した順張り思考に有ると述べられています。
上がる株は上がり続けて下がる株は下がり続けるというシンプルな思考です。更に上昇中の押し目買いも逆張りの1種となる為行わないという理論です。
目先の利益に惑わさられるな・勝率に固執する無意味さ
多くの投資家は、買った株が100円や200円下落しても塩漬けして売らないのに上った時はわずか50円や100円の値幅で売ってしまう。
CIS氏程のトレーダーで有っても勝ちトレードが3割で残りの7割がトントンか負けという取引結果だと述べています。
買った取引で負けた額の10倍や20倍の利益が出ているからトータルで資金が増えていく。
ナンピンは最悪の投資手法
CIS氏は、ナンピンは最悪の投資手法であると述べています。
負けているポジションを積みますのはリスク管理を無視したトレードで最悪の場合修復不能な損失を計上する危険があるからです。
これは、自分の考えが間違っていたと素直に認められまいメンタルからきています。
当初の思惑と逆行した時は潔く負けを認めて損切りしなければなりません。相場は、ほとんどの場合一定のレンジ内で動きナンピンをする事で助かる場面もあります。
しかし、数年に一度は起こる暴落局面では致命的なドローダウンで大半の資金を失う可能性があると言いたいのでは無いかと感じました。
全てのトレードにフラットな気持ちで取り組めるのか?
CIS氏のトレード手法は、シンプルに表せば利益は出来るだけ伸ばして損切りは浅くするという考え方です。
同じ銘柄や指数で一度損切りした後に反発した後にフラットな気持ちでエントリー出来るかがポイントとなっています。
自己能力と自己認識の間に大きな差がある人は相場で大きく負けてしまう可能性があると分析しています。
感情に基づいて売買すれば相場では負けてしまう
相場では、人間的な感情に基づいた売買をすると負けてしまう可能性が高いと述べています。
- いずれバランスが取れるという発想
- 損を出したく無いという感情
この2つは、特にマイナスを生み出しやすい感情です。
つまり、暴落局面で誰もがどこまで下がるのか想像が付かないと考えているときに買い向かえる投資家が大きく儲けるチャンスを手にすることが出来るという事でしょうか。
また、高値つけ続けると条件反射的に売る人が多いですがこの売りを踏み上げて高値を更新する事が多いですね。
CIS氏でさえも投資初心者の頃は負けていた
今でこそ常勝トレーダーであるCIS氏でさえ、現在の短期トレード戦略に行き着くまで、ファンダメンタルによる割安株投資や長期投資に取り組み負けていたそうです。
いかなる時もマーケットが正しく、ある時期に機能した手法も別のある時には全く機能しないことは当然あると言えます。
だからこそ、常に自分の過去の投資理論や知識を否定する事になってもアップデートし続けなければならないという事です。
CIS氏には短期売買が合っていたから現在とてつもないトレーダーになっているのであってCIS氏の真似をすれば勝てるというものでは無いと感じます。あくまでポジションを持ってもそれを第三者の様な視点でフラットにみれるメンタルや手法が勝ち続ける為には必要な要素だと捉えました。
投資アノマリーの紹介
世界的な金融市場は、東京市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場がメインとなって動いています。
その中で各国の時差の関係から週末に政治的・経済的な大事件が起きると最も影響を受けるのは日本市場である。
そして日本市場は欧米の政治的事件があると日本市場は必要以上に売り込まれる傾向がある。ここで逆張りをすれば、勝てる事が多い。
また、別のアノマリーとしてNY市場で好材料が出て日本市場でも爆上げが起きた際に空売りすると少しの押しがある事が多い。
幼少期・青年期のエピソード
小学生の頃から友達の間で期待値を使ったゲームや高校の時にはパチンコを人に打っても貰ってその元締めをして種銭を20歳の時点で、2,000万円貯めたなど常人離れしたエピソードを披露しています。
この辺りは、一般的な人間とはかけ離れた感性を持っていた場面の描写だと思うので一般人のトレーダーが何かして到達出来るレベルの話では無いと感じました。
結局は好きこそ物の上手なれ
CIS氏の本を読んでいて一番感じた事は結局の所、株式投資や相場というゲームを心の底から楽しんでいて、今より上達したいという思いや新しい売買戦略を編み出すことを苦にしていないという事です。
相場だけにのめり込む人生が全てでは無いと思います。
しかし、ありがちな言葉で締めくる事となりますが、勝っているトレーダー達は幾多の損失や失敗を乗り越えてすべからく努力している事・ことわざの一つである好きこそ物の上手なれを実践しているのだとCIS氏の本を読んで感じました。
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